父親の交通事故 どちらが悪いのか

私の父親が車を運転していて交通事故を起こしてしまった話です。
夜ご飯を食べに行こうと祖母を乗せて、父親は車を運転していました。道は対向車と1車線ずつの広い道、ただ田舎のため薄暗い電灯がところどころにアルだけの道。法定速度は40キロの道、前の車が少しずつスピードを落としていくのは確認できたが急に少し避けて運転をしていた。
父親もスピードは落としたが何でなのか分からずそのままゆっくりまっすぐ進んだ、、、、
その時車が少し乗り上げて下がった感覚があった。
何か分からなかったが少しすすんだところに車を寄せて確認しようとした。その時停めようとした前にも同じように車を停まっている車があった。
父親は車を停めて外に出て見てみると、それは倒れているおばあさんだった!!他の車の方もおりてきてくれ、一緒に道をとめてくれた。父親は他の方に救急車の連絡をお願いしながら、心肺蘇生を行った。父親は以前から地域での心肺蘇生法の訓練を受けていた。
その時、父親の車の前に停めている運転手も出てきた。
なんとその人が先におばあさんをひいてしまっていて、動揺していて何もできなかったと知る。その人は車を停めてそれまで家族に電話していたとのこと。
父親は心肺蘇生法を行っていたがおばあちゃんの意識は戻らなかった。ただその時はまだ心臓は動いていた。
パトカーも到着し、父親は事故の内容を伝え、自分がひいたことに間違いはありませんと答えた。
先にひいてしまっていた方はどの様な対応をしていたのか、いつひいたのかは父親は知らなかった。

捕まった時、過失運転致傷罪と言われた。そのまま父親は祖母の目の前で手錠をかけられてパトカーに乗せられていった。拘束されている間に被害者のおばあさんは亡くなり、過失運転致死罪に変わった。

先に引いていた時にまだ命があり、父親が引いたところで追い討ちをかけてしまったのなら父親の方が罪が重くなることを知った。ただ、父親はあの状況ではさけられないことと、先に引いた方が何もしておらず逃げてしまっていることにも納得がいかなかった。
初めての交通事故で、どちらが悪いのか分からず不安な思いもあり弁護士に相談をした。
私の主人の友達が弁護士のため、その方にお願いをすることになった。

まずは本当に避けられない事故だったのか、父親がひいたことが命をうばってしまった原因なのかを検証してもらうこととともに弁護士さんに調べてもらうようにした。
そして父親がすぐにとった行動についてもとても評価してくれた。冷静にしっかり対応と、自分で心肺蘇生を行うことは中々できないことだ。

父親がひいてしまったスピードや位置を見るかぎりも明らかに致命傷にはなっておらず、被害者の傷は最初の衝突でダメージによるものだった。
先に事故を起こした人より父親の方が罪をおうことはなくて本当によかった。