追突事故にあって・・入院もして、車も全壊したけれど・・

私は通勤の途中に追突事故にあいました。そのころ、長崎県の郊外の住宅地に住んでおり、仕事が終わった夕方、いつもの道を帰宅中でした。国道を右折しようとウインカーを出し、対向車がいなくなるのを待っていました。
バックミラーを見ると、すごい勢いで私に車に迫ってくる車がいました。「あの車スピード出しすぎ・・」と思っていたら、減速もせず、いきなりぶつかってきました。私の車は10mほど飛ばされました。
その後は、よく覚えていませんが、もうろうとした意識の中、病院に連れていかれ、そのまま入院しました。私はむち打ち症になり、2週間入院しました。
さて、しばらくして事故の対応が始まりました。
相手側の保険会社の弁護士がやってきました。事故をおこした本人は来ませんでしたが。事務的な話が続き、2週間の入院費はここまで出す、見舞い金もここまで出します、という話でした。
私のほうは、保険会社の事故対応に詳しい弁護士に同席してもらい、仕事ができなかった間の保障、入院中に必要だった雑費など、ある程度の納得のもと、話を進めていました。移動のための交通費なども出してもらう交渉もしてくれました。
そこまではよかったのですが、車の弁償の話になると、思ってもいなかった言葉が相手側弁護士から出てきました。
車に対しては「30万円しか出せません」と言われました。
私の車は、その当時、人気の日産マーチのスポーツタイプ、2ドアのシャープな製造台数も限られたタイプの車でした。
「年式が古く、中古車として、年数が経過すれば金額はこのように減少していきます」と説明された。
こちらとしては、車は全壊、通勤手段もなくしていた。
痛い思いをして、愛車もなくし、新車を買ってほしいくらいだった。だが驚くほど低い査定額に私は納得できませんでした。
同じタイプの車はもうないこと、苦痛を与えらたこと、現在移動手段がないこと、今すぐにでも車が必要なことなどを相手方弁護士に伝えました。しかし、返事は、「これでご納得いかないのであれば、裁判をしていただくしかありません」というような話が出ました。私は即答はせず、いったんその場は終わりになった。
私は、保険会社の弁護士や、親族とも相談し、車は乗車していた年数で価値は落ちていく事実をしぶしぶ受け入れ、相手方の示談内容で了承した。
今となってはもう昔の話になりますが、弁護士さんには助けられました。事実のみを金額に換算して話をされるという、一般人としては納得できない場面を知りました、とてもいい経験になりました。必要な時には弁護士さんに頼ることが必要だと思いました。敵にしてしまうと法律的にはまったくかなわないことも知りました。